PROFILE
志鷹 美紗 (Misa Shitaka) ピアノ
3歳からピアノを始め、14歳の時にホロヴィッツ記念国際ヤングピアニストコンクール(ウクライナ)のセミファイナリストとなる。2001年桐朋学園大学に入学。2005年同大学を首席で卒業し、NTTドコモ賞を受賞。皇居内桃華楽堂にて、ラヴェルの「鏡」から「悲しき鳥たち」と「道化師の朝の歌」を御前演奏する。
2007年同大学研究科を修了。ロームミュージックファンデーションから全面奨学金を得て、ドイツのベルリン芸術大学に留学。4年間研鑽を積み、2011年ディプロムを得て卒業。
これまでにピアノを小川泉、故中島和彦、ウィリアム・ランソム、岡本美智子、野島稔、ジャック・ルヴィエ、チェンバロとフォルテピアノを渡邊順生、室内楽を小森谷泉、ソルフェージュを半田文代の各氏に師事。
第4回安川加壽子記念コンクール第2位。第10回「21世紀にはばたくピアニストたちのサマーキャンプ in KAMISAIBARA」にて最優秀賞、併せてエモリー大学リサイタル賞。
第7回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA シニアコンチェルト部門全国大会金賞。
多摩フレッシュ音楽コンサート2007第2位。第7回プーランク国際ピアノコンクール(フランス)にてディプロマ賞等のコンクールでの受賞歴を持っている。
オーケストラとは、広島プロミシングコンサート2005にて吉田行地指揮 広島交響楽団と、2006年ショパン国際ピアノコンクールin ASIA受賞者記念コンサートでローランド・バーター指揮 クラクフ室内管弦楽団とショパンのピアノ協奏曲第1番で共演。2007年、有田正広指揮 桐朋学園大学オーケストラとモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を東京芸術劇場大ホールにて共演し、成功をおさめている。
2003年第4回安川加壽子記念コンクールでは、「志鷹美紗は、流麗な美しい音を持った大変音楽的な人」と音楽雑誌『ムジカノーヴァ』に掲載。
2008年、東京での初リサイタルは、音楽雑誌『ショパン』の演奏会評で「今後の活躍大いに期待」という見出しで絶賛された。
2009年日本ショパン協会主催によるオールショパンプログラムのリサイタルでは 「深い呼吸から紡ぎ出されるスケールの大きさと、ディテールの美しさを兼ね備えたピアニスト」 と高い評価を得た。
2011年3月に行われた「ジャック・ルヴィエピアノリサイタル」では、恩師と2台ピアノで共演し、大きな話題を呼んだ。またこのコンサートは急遽、東日本大震災の復興支援チャリティーコンサートとなった。
米国アトランタでのデビューリサイタルを始め、最近の主なコンサートは、フランスマコン市「夏の音楽祭ラストナイトコンサート」、広島市「志鷹美紗ピアノリサイタル」、呉市「ニューイヤーリサイタル」、ドイツベルリン市セント・ジョージ教会でのデビューリサイタル、あき音楽祭特別コンサートシリーズⅡ、芸術祭「ひろしまの春」、ヤマハ ベーゼンドルファー プレミアムコンサート、カワイ梅田コンサートサロン''ジュエ''でのオープニングコンサートシリーズ、ヤマハ銀座店でのサロンコンサートなど、リサイタルを中心に国内外で活躍している。
また出身地である広島では、桐朋学園時代の同級生、マリンバの松田亜希子、ピアノの宝井絵理と共に、「マリンバ&ピアノコンサート」をVol.3まで展開し、Vol.4の開催が待たれている。
2011年度財団法人地域創造公共ホール音楽活性化事業フォーラムアーティストとして選ばれ、バイオリンの川村伸子、チェロの高橋麻理子と共に、ピアノトリオ「プリマ・ヴェーラ」を結成。滋賀県内の10校の小学校で演奏授業を行い、八日市文化芸術会館、ガリバーホール、しが県民芸術創造館にてホールコンサートに出演した。滋賀報知新聞には「プロの演奏に児童が感激!」と掲載され、京都新聞、読売新聞などにも大きく取り上げられた。また地元ケーブルテレビでも放送され反響を呼んだ。
2012年5月、東京文化会館小ホールに於いて、文化庁・日本演奏連盟主催による新進演奏家育成プロジェクトリサイタルシリーズTOKYO12「志鷹美紗ピアノ・リサイタル」に出演し、「音楽現代」の演奏会批評では「華やかな展開の中に歌心が伝わるピアニスト」と高い評価を得た。
2014年1月、デビューアルバム「志鷹美紗ピアノ・リサイタル〜ダンテを読んで〜」をリリース。
CD発売記念コンサートとして、広島ザビエルホール、横浜フィリアホールでのリサイタルに出演し、『月刊ショパン』で「軽やかにしなやかに鍵盤を支配する実力派」と評価された。
6月にCD 「Trio Primavera 〜chapel concert〜」を、9月には「Romantic CHOPIN」をリリース。
2015年11月、すみだトリフォニーホール・小ホールでのリサイタルに出演し、『月刊ショパン』にて「シューベルト《ソナタ第13番》シューベルト=リスト《水面に歌う》は原曲の持つ美しい歌心を捉えた秀演!リスト《ドン・ジョバンニの回想》ではテクニックの高さと共に音楽性を探求した志鷹の演奏は圧巻。ベートーヴェン《熱情》は強い精神力・音楽性を感じる演奏」といずれも高評を得た。
2016年5月、CD「Romantic Collection〜La Campanella〜」「Beethoven APPASSIONATA」を同時にリリース。
2020年9月、フォンテックよりCD「Recital of Misa Shitaka」をリリース。『レコード芸術』にて高く評価される。
2023年3月、第29回エネルギア音楽賞を受賞。
同年11月、エリザベト音楽大学創立75周年記念演奏会において、下野竜也指揮、広島交響楽団とサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番を共演。
日本ショパン協会正会員。呉市音楽家協会会員。日本ピアノ教育連盟会員。全日本ピアノ指導者協会正会員。
エリザベト音楽大学准教授。
Biography of Misa Shitaka
Born in Hiroshima, Japan in 1982, Misa SHITAKA began her piano studies at the age of three under the guidance of her mother. In Junior and Senior High School days, she studied piano with the late Kazuhiko NAKAJIMA and Izumi OGAWA, and solfage with Fumiyo HANDA. From 2001 to 2007, SHITAKA studied piano with Michiko OKAMOTO and Minoru NOJIMA, cembalo and fortepiano with Yoshio WATANABE, and chamber music with Izumi KOMORIYA at Toho Gakuen College Music Department. SHITAKA graduated with the highest honors in 2005, and finished its post graduate course in 2007. SHITAKA also had the honor to play Ravel’s "Oiseaux tristes" and "Alborada del gracioso" at the Imperial Palace. From 2007 to 2011, as a scholarship student of Rohm Music Foundation, SHITAKA studied with Jacques Rouvier at Berlin University of Arts (UDK), graduating with diploma. SHITAKA has been a full-time lecturer of Elisabeth University of Music in Hiroshima since 2015.
At the age of 14, SHITAKA received an honorable mention in the 2nd International Young Pianist Competition in Memory of Horowitz (Ukraine). She got 2nd place of the 4th Piano Competition in Memory of Kazuko YASUKAWA (Japan), won 1st place in the senior concerto division of the 7th Chopin International Piano Competition in Asia (Japan), and got diploma in the 7th Poulenc International Piano Competition (France).
SHITAKA played Chopin’s Piano Concerto No. 1 with Hiroshima Symphony Orchestra in 2005 and with Kraków Chamber Orchestra in 2006. She played Mozart’s Piano Concerto No. 20 with Orchestra of Toho Gakuen School of Music at Tokyo Geijutsu Gekijou (Tokyo Metropolitan Art Space) in 2007.
Reviews of Japanese music magazines:
“Misa SHITAKA played the piano very elegantly and beautifully.” (MUSICANOVA, 2003)
“SHITAKA is a promising young pianist.” (CHOPIN, 2008)
“SHITAKA is a talented pianist, who plays the piano gracefully.” (CHOPIN, 2014)
SHITAKA has released five CDs:
- Her Debut-CD, “Misa SHITAKA Piano Recital~~ Apres une lecture du Dante~~” with Miroirs by Ravel
- “Trio Primavera ~~Chapel Concert~~”
- “Romantic CHOPIN.”
- “Romantic Collection ~~La Campanella~~”
- “Beethoven ~~Appassionata~~”
- “Recital of Misa Shitaka ~~Debussy/Beethoven/Chopin~~”